「福島スタディツアー(平成29年2月17日( 金) ~19日(日))」

東日本大震災・原発事故の被災地の現状を自分の目で見て、現地の人々の震災体験やその後の話を伺うことを目的としたスタディツアーを実施しました。このスタディツアーは平成27年、28年に続き3回目となるものです。今回は、平成29年3月31日に避難指示が帰還困難区域を除いて解除されることとなった飯館村の方々のお話を伺いました。また避難地域や津波被災地域なども視察を行いました。
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飯館村では、震災・原発事故後にできた「NPO 法人かあちゃんの力プロジェクト」という団体で、村の復興に頑張ってこられた細杉さんから様々なお話を伺いました。原発事故当時のお話、その後、今に至るまでの話など。細杉さんは今年春の避難指示解除後には飯館村に戻るそうです。そして、避難指示の解除と併せて「かあちゃんの力プロジェクト」も解散ということになるそうです。
「かあちゃんの力プロジェクト」の皆さんは東日本大震災と東京電力福島第一原発事故後、県産食材の安全性や魅力を県内外で紹介し、風評の払拭(ふっしょく)に努めてきました。今年春、多くのメンバーの古里で避難指示が解除されるのを受け、福島市松川町の「あぶくま茶屋」を拠点としたこれまでの活動に幕を下ろすということです。団体の名前が無くなるのは少し寂しいですが、復興に向かって前に進んでいることの表れだと受け止めたいですし、皆さんのこれからのご活躍を願いたいです。
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また、仮設住宅の住民の方々との交流や、福島県で被災者支援に取り組む福島大学の学生との勉強会や交流なども実施しました。福島大学の学生さんは「福島大学 災害ボランティアセンター」という学生団体で、震災直後から仮設住宅の方々の交流や健康支援など取り組んできました。最近では、「いるだけ支援」という活動を行っています。「いるだけ支援」とは、学生が仮設住宅に居住することにより、仮設住宅に一緒に住む生活者として簡易な生活支援や声掛けをし、「孤立死・関連死・自殺」をなくすという試みです。我々もいるだけ支援の活動をしている学生さんと合流し、浪江町から二本松市に避難している方々と健康体操や昼 食を通して交流したりしました。
また、この時、昨年2016年3月に開催した「福島× 岡山復興【FUKU-O】春フェス」で学生ボランティア、来場者で作成した「起き上がり小法師」のオブジェをお渡しさせていただきました。
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その後は、福島大学に移動して、「福島大学 災害ボランティアセンター」の活動の様子(いるだけ支援等)のお話を伺ったり、福島と岡山の学生で意見交換を行いました。
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地震や原発事故の被災地も視察しました。約1年ぶりとなる現地の視察でしたが、以前は人の気配がなかった場所に少し賑わいが戻ってきたり、避難地区で使用されていなかった駅が再開したり護岸工事が進んでいたり、少しずつではありますが、間違いなく前に進んでいることも感じました。でも、目に映るものだけでなく、福島の方々と交流する中で、皆様の心はぞれぞれであることも引き続き理解していくという姿勢も大切だと感じました。
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