はじめに

 

 東日本大震災から3年半が過ぎ、まもなく4年目を迎えようとしています。
 全国的に見ると、東北のことが報道で取り上げられることは少なくなりました。
 とくに福島では、震災、津波に加えて原発事故の影響で、未だに12万人を超える方々が県内外に避難しているなど日常生活に影響を及ぼし続けています。併せて風評被害も加わり産業の復興の妨げとなっています。また、観光地として名高い福島ですが、震災前の観光客数を下回っています。このように様々な課題があって、それぞれを解決するのは時間がかかるかもしれません。
 震災のすぐ後には「絆」という言葉がとてもよく聞かれました。誰もが手と手を取り合い、日本中のみんなが福島のこと、東北のことを自分のことのように真剣に考えたはずです。でも、ふと気がつくといつの間にか、つないでいたはずの手がはずれ、そして、その距離が離れていっているようにも感じます。
 岡山は福島とは、鉄道距離(新幹線)で約1000km離れています。少し時間がかかるかもしれません。でも、我々は、あらためて福島とつながってみようと思います。
 そして、ささやかではありますが、力強い気持ちで福島の復興を願いたいと思います。
 福島の復興、そして未来の可能性を一緒に探ってみませんか?

 2014年9月 
「福島・復興【FUKU-O】プロジェクト-手をつなごう岡山-」実行委員会